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アームカットをする人の心理と特徴とは?心のSOSを解説!

突然ですが、あなたは、アームカットという言葉を聞いたことがありますか?

リストカット=手首を切ること ですが、

アームカット=より広い範囲の腕全体を切ること です。

 

「何故そんなことをするのか?」

「病んでるアピール?」

など、色々な意見があると思いますが…

アームカットをする人の心理について解説したいと思います。

 

目次

アームカットする人の心理

 

アームカットする人は、実は辛いことをアピールしたいわけではありません。

いわば、心のSOSなのです。

心のSOS

Social, Social Networks

よく、手首や腕に傷があると「構ってちゃん」「メンヘラ」というレッテルを貼られることが大半ですが、本人はそういうつもりはありません。

精神的負担、身体的負担を抱えると誰だって辛いし、助けて欲しいですよね。

でも自傷行為をする人は、人に気を遣って悩みを相談できなかったり、「心配させると申し訳ない」と我慢してしまうのです。それが爆発したときに、自傷行為に至ってしまうのです。

ストレスが溜まるとみんな家族や友達に相談したり、愚痴を聞いてもらってスッキリするのに対して、自傷行為をする人がそれができない人が多く、自分を傷つけることによって心を落ち着かせているんですね。

アームカットの効果

自傷行為には、応急処置のような鎮痛効果があります。ですがそれは一時的でしかなく、特にアームカットはエスカレートしていくのが特徴です。

自傷行為をすると、脳内で「エンケファリン」「エンドルフィン」といった脳内麻薬物質が分泌され、なんだか気持ちのいいような気分になります。

そして脳内麻薬物質を感じることによりスッキリし、依存性が高いので同じことを繰り返してしまいます。エスカレートすると腕だけではなく足や太ももを切るようになったりします。

手首と違って見えないところを切るので、「見えないからいいか」と思いアームカットをしてしまうのです。

もちろん傷跡が残りますしそれは一生消えることがないのでやらないのが1番です。

やっている本人が1番良く分かっているると思いますが、追い詰められたときに解決する方法がそれしかないので、アームカットに縋ってしまうんですね。

 

アームカットをする人の特徴

次に、アームカットをする人の特徴と、理由、対処について紹介します。

まずは、アームカットを含め、自傷行為をしてしまう人の特徴を知る必要があります。

自傷行為をする人の特徴

・誰にも頼ることができない人

・優しすぎる人

・人の目を気にしすぎる人

・毒親、悪い家庭環境で育った人

・HSP気質の人

・境界性人格障害、うつ病、躁鬱病の人など

 

2010年の自傷行為に関する調査では、男女1,540人のうち7,1%の人が一度は自傷行為の経験があると回答しています。特に16~29歳の女性に多いという結果が出ています。

思春期の多感な時期に影響されやすいことや、精神的に安定しないことも原因の1つになっており、SNSの普及により自傷行為をしている人を見て「自分もやってみようかな・・」と些細なことがきっかけになったりしてしまいます。

「人に悩みを話すのが申し訳ないから・・・」と周りに頼ることができない優しい人は自分の体を傷つけることによって自己解決してしまうのです。

そしてそれは育った家庭環境も大きく影響しており、機能不全家族で育った方にはそういう傾向が多く見られます。

 

これは本当に色々な理由があり、気分の不快感(嫌なことをされた等)、自殺願望、何かから逃げてしまいたいとき、気持ちを落ち着かせたいときなど自分を安心させるために行う人が多いです。

そして一度やってしまうとクセになり、ちょっと嫌なことがあっただけでも自傷行為をしてしまうようになります。

 

アームカットをする理由

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何故手首ではなく腕なのか?というと、「隠しやすいから」「見られたくないから」という理由が多いです。

隠してまで切りたいという気持ちが勝ってしまうんですね…

そこまで人に頼ることもできず、自分を傷つけることによって安心している方がこの世界に多数いると思うとなんだか悲しい気持ちになりませんか?

 

精神的に受けた傷を自分の体を傷つけることで修復しているのです。

アームカットをしてしまう人にどう対処すればいいか?

もしも大切な人にそういう人がいたら、腫れ物に触るような態度ではなく普段通り接してあげることと、できれば話を聞いてあげるのがベストだと思います。

それも解決策を取るのではなく、最初から最後まで話を聞いて、「辛かったね」と言ってあげてください。

「わたしはあなたの味方だよ」と本人に分かってもらうことが救いになります。

 

自傷行為は中毒性があるので、それでもやってしまうかもしれない。

自分の体を傷つけないと気が収まらないかもしれない。

 

それでも、「傷があってもなくても味方だよ」と何度も伝えることが必要です。

 

もし、大切な人でなくとも助けたいと思えるのであれば気にかけてあげてください。

 

関わりたくない人であればなるべく関わらないであげてください。普通通りに接してあげてください。

期待させておいて途中で捨てられるのが1番傷つきますから。

 

 

生きにくい世の中で、体に傷をつけてでも耐えている人たちが救われることを祈っています。偏見の目が少しでもなくなるといいなと思いこの記事を書きました。

わたしはアームカットを含む、自傷行為を推奨しているわけではありません。

どうか優しい世界でありますように。

 

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