何だかモヤモヤしたこの気持ち…
あ、あの人に聞いてもらおう!
なんて、パッと頭に浮かんでしまったあの人は、間違いなく聞き上手です。
『あの人なら聞いてくれるかも』こう思った時点で、あなたは既に、聞き上手なあの人に、かなりの信頼を置いている証拠です。
そう、聞き上手は、信頼されます。
信頼される人は、良い人間関係が築けます。
人は付き合う人によって人生が変わりますから、良い人間関係を築けるというのは、人生における大きなメリットになるのです。
今回は、聞き上手の特徴をまとめ、今すぐにでもできる、上手な聞き方のポイントをご紹介します。
聞き上手の特徴~まずは話したくなる人になろう
徹底した模倣が、道を究める
とは、よく言ったもので、何かを上手になりたい時は、既に上手な人のまねをすることから始めるのが基本です。
ここでは、まず、まず聞き上手の人の特徴を3つ紹介します。
一緒に居て心地が良い
これは基本中の基本とも言えますが、聞き上手の人は、間違いなく一緒に居て心地が良いと感じる雰囲気を醸し出しています。
それは、安心感であったり、穏やかさだったり、人としての温かさのようなものに通じるのではないでしょうか。
目の前にいるあなたを、受け入れ、歓迎し、肯定してくれる安心感を感じられると、それだけで、『ここに居ていいんだ』と思えますものね。
あなたが『聞いてほしい人』の立場だったら、まず一緒に居て居心地の良い人に、話を聞いてもらいたいと思いませんか?
ゆったり落ち着いている
誰でも、時間に追われて忙しそうな人に話を聞いてもらおうとは思いません。
そして、心に余裕が無さそうな人にも、話を聞いてもらおうとは思いません。
あなたが『聞いてほしい人』の立場でしたら、時間にも、精神的にも余裕があり、ゆったり落ち着いた雰囲気の人に、聞いてもらいたいですよね。
この、『落ち着いている』雰囲気は、ちょっとしたしぐさや表情等でも、醸し出すことは可能です。
存在感を主張しすぎていない
さぁ、私が聞いてあげますよ、何でも話してください!さぁ!さぁ!!
と、満面の笑みで言ってくる人に、あなたは話を聞いてもらおうと思いますか…?
私だったらやんわりお断りしてしまいます 笑
そう、やたらと聞いてあげる感を出す、存在感を出すというのは、自己主張にすぎません。
自己主張はする人は、聞き上手の正反対に位置する人ではないでしょうか。
話を聞いてもらいたい人は、問題を解決してもらいたい人とは違います。
ただ静かに、耳を傾けてもらいたいだけなんです。
ですから、
・私が聞いてあげるわよ!
・私は力になれるわよ!
・私、良い解決策、持ってるわよ!!
等といった自己主張は、聞き上手には要りません。
聞き上手になる方法~3つのポイント
では、具体的にはどのように聞き上手を目指せばよいのでしょうか?
ここでは、たった3つのポイントを抑えるだけで、今すぐにでも、聞き上手になれる方法を、紹介します。
相手を尊重する~まずは出会えたことの感謝を~
どんなにくだらない話であっても、どんなに小さな話であっても、『あなたに聞いてもらいたい』と思った相手の気持ちを尊重してあげてください。
そして、話す相手として、あなたを選んでくれたことに、感謝しましょう。
これは、聞き上手になることのみならず、今後の人生で、あなたが遭遇する全ての出会いにおいて、とても大切なことです。
この気持ちを忘れると、人生が薄っぺらくなります。
なぜなら、人は、軽視されると心を閉ざしてしまうからです。
・あなたになんて、わからない
・どうせ理解できないでしょ
そう、思っている者同士の関りは、やはり浅く薄いものになります。
薄っぺらい人生を歩んでいそうな人に、話を聞いてもらいたいと思いますか?
奥深く、豊かな人生を歩んでいそうな方に、聞いてもらいたいなと、思いませんか?
相手への感謝の気持ちを忘れずにいる、ただそれだけで、随分と『話しやすそうな人』に、なれるのです。
自分という視点を外す~相手に共感する~
前章で、聞き上手は『存在感を主張しすぎていない』という特徴をあげましたが、ここにつながる話です。
相手に共感するためには、一度『自分』という視点を外す必要があります。
人の話を聞きながら、
・あー、私だったらこんなこと言わないな
・私だったら、そこはこうするでしょ
・あー、だからこの人ダメなんだなー…
とか、それはそれはもう、思うところは多々あるでしょう。
が、それらは全て、『あなた』の視点です。相手の視点とは違います。
共感は、相手の視点に近づかなければ、絶対にできません。
そして、聞き上手である時間は、『あなた』の視点は、要りません。
あると、いちいち頭の中で余計な思考が働き、あなたが疲れてしまうだけです。
慣れ親しんだ、自分の視点を外すというのは、ちょっと難しい、と思われるかもしれません。
が、実はこれを一番手っ取り早くやるのが、小学校の国語の読解問題なのです。
読解は、主人公の気持ちになりきって初めて答えが合いますよね。
自分の気持ちで読んでいる以上、答えは合いませんし、答え合わせをしたところで、その答えは理解できません。
相手の視点に歩み寄る、これは小学校の国語の読解問題を思い出すと、割と楽にできますよ。
言葉の奥に想いを馳せる~発する言葉はほんの一部~
聞いてもらいたい人は、話がまとまっていないことが多いです。
なぜなら、話をまとめることが出来たら、半分その問題は解決したも同然だからです。
人の脳は、物事を全て言葉で理解しますから、話がまとまり、言語化できた時点で、ほぼ問題は解決しているのです。
でも、その『まとまる』前段階、頭の中の整理が出来ていない状態が、『聞いてほしい』なのです。
ですから、『聞いてほしい人』の口から出てくる言葉は、まとまっている前の段階、『素材』なのです。
その言葉の奥には、言葉にならない膨大な想いがあります。
その中から、1つ1つ、その想いをより表現できそうな言葉、その想いにより近い言葉を選んで、紡ぎだされているのです。
ですから、聞こえる言葉のみに頼らず、その奥にある想いに寄り添ってあげましょう。
相手は、『理解されること』を望んではいません。
どこまで行っても他人ですから、理解しきることなど到底不可能です。
また、その不可能にトライしようとすれば、あなた自身が疲れてしまいます。
理解しなくて良いです。寄り添ってあげましょう。
ただ、言葉にならない想いまでひっくるめて、その人に寄り添ってあげましょう。
その気持ちが相手に伝わるだけでも、随分とあなたに対する信頼度は上がると思いますよ。
いかがでしたか?
あなたが、聞き上手になり、豊かな人生を歩まれることを心から祈っています。
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