マウンティング…おそらく、多くの方がこの言葉に良いイメージを持っておられないのではないでしょうか。
マウンティングする人はサイテー、自分がされるのは全力で避けたい。といった風に。
このタイトルを見て、記事を読んでくださるあなたは、もしかしたら、職場や家族など、身近な人のマウンティングに疲れてしまっているのかもしれませんね。
この記事では、マウンティングの意味と、する側の心理を知り、サクっとかわせるあなたになって、『マウンティングなんて恐くない!』と思えるあなたになるためのお手伝いをさせていただきます。
マウンティングの意味とは
まずは、マウンティングという言葉の行為の元々の意味について、ひも解いて行きますね。
マウンティングの言葉の意味
『マウンティング』は、今でこそ、普通に使われている言葉ですが、ほんの少し前まで、その状況を類似した言葉はなかったようです。
誰かと話した後、『なんだか偉そうだったな…』とか、『人のこと見下して…』とか、何となくそんな風にモヤっとした嫌な気持ちは残るものの、それをはっきりと言い表す言葉が無く、心の中でモヤモヤが続く、といった体験をされた方もいるかもしれません。
このような場合、現在では『マウンティングされた』とはっきりと言えます。
恐らく、『マウンティング』という言葉は随分前からあったのでしょうが、一部の業界の方(格闘技や動物業界、コンサルティングや、経営者クラスの方など)の間でだけ使われており、一般人が使うことはあまりなかったのではないでしょうか。
それが、2014年に放送されたテレビドラマ、『ファーストクラス』をきっかけに、一気に広まり、今では小学生までが使うようになっています。
マウンティングという行為
今や小学生までが使うようになった『マウンティング』。
これ、実は、元々は動物が自分の優位性を相手に見せつけ、服従させるために取る自然な行動なのです。
例えば…サル山のボス猿が、新入りの猿を追いかけまわし、馬乗りになってねじ伏せているような体制になっているのを見たことがある方もいるかもしれません。
それは、『俺の方が強い』『服従しろ』と、自分の優位性を相手に見せつけ、力で相手をねじ伏せているわけですが、これこそが、実は『元祖・マウンティング』なのです。
人間界の場合、さすがに力でねじ伏せる方はいませんが、言葉や態度で自分の優位性を必要以上に相手に見せつける方がいますよね。こういった場合、された側からすると、『マウントを取られた』とか、『マウンティングされた』などといった状況になるのです。
マウンティングする人の心理と対策
では、マウンティングする方の心理とは
一般的に、マウンティングは、ほとんどの方が、されて気持ちの良いもの、嬉しいものではないと思います。ということは、してしまうと相手に嫌われる可能性が高いわけです。
なのに、なぜするのか。
そこには、マウンティングする側の深い心理があるのです。
これを知り、根本的な対策を取れば、もう相手が怖くなくなります。
マウンティングする人の心理と、超簡単な2つの対策
マウンティングする人というのは、自覚のあるなしに関わらず、『相手よりも優位に立ちたい』という気持ちを持っています。
猿山のボス猿と同じく、自分よりも劣っている相手に対し、自分の優位性を相手に見せつけ、認めてほしいわけです。
要するに、承認欲求がとても強いのです。
そして厄介なことに、その承認欲求を、今目の前にいるあなたに求めています。『自分はすごい!』ということを、あなたに認めてほしいのです。
厄介ですよね…大人なんだから、自分の承認くらい自分でしてくれよ。とも言えないでしょうから、2つの対策を提案します。
潔く認めてあげる
マウンティングする方の全員が、悪意があるわけではありません。無意識にやっている場合もありますし、実際にすごい、という場合もあります。
そして、あなたが相手を嫌っていない場合もあるでしょう。
そんな場合は、『うわ、やられた!』と思っても、パッと切り替えて、『すごいね!』『さすが!!』と一言言ってあげてください。
そう、相手に気持ちよくマウンティングさせてあげるのです。
通常レベルの承認欲求の持ち主である場合、それだけで満足してあなたの前から立ち去ることも少なくないと思いますよ。
マウンティングくらいさせてやったところで、あなたの何が減るわけでもありません。大いにさせてあげましょう。神経を削ってまで張り合う必要はどこにもありません。
むしろ、今日もマウンティングさせてあげた私って最高!なんて優しいの!と、自分で自分を褒めてあげてください。
人に気持ちよくマウンティングさせてあげられるなんて、人間として相当余裕が無いとできないものです。素晴らしいことなのです。
自然に全く違う話題に切り替える
マウンティングの中には、こちらがかなりの不快感を覚えてしまうようなものも少なくありません。
あまりに頻度が高いと、される側としては辟易してしまいますよね。度重なると、あなたの心が疲弊してしまいます。
そんな場合は、サラッと全く違う話題に変えてしまいましょう。
『あ!そういえば○○さん、今日の会議って午後でよかったでしたっけ??』といった風に。悪気なく、今思い出した!感満載で。
そして、その答えが相手から出てくる前に、『あ!そうだ、手帳に書いたんだった!』などと言って、ついでにその場を離れてしまいましょう。
飲みやランチ会等、すぐにその場を離れられない状況の場合でも、『ちょっとトイレ』もしくは『ちょっと電話してくるわ』といった奥の手があります。
目の前から居なくなってしまえば、もうマウンティングされることはありません。
その場しのぎと思うかもしれませんが、これ、毎度続けてみて下さい。必ず効き目があります。
相手は、あなたを『マウンティングが通じない人』と認識します。そうすれば、マウンティングが通じる他の誰かをターゲットにするはずです。そうするともう、あなたにマウンティングしてこなくなります。
ちなみに…
サラリとかわしたあなたの代わりに他の誰かがマウンティングされ始めたら…
そっとこのコツを、教えてあげてくださいね。きっと、良い友人に慣れると思います。
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