仰いで天に愧じす
意味と使い方
仰いで天に愧じずという、ことわざの意味や使い方について解説します。
読み方 | 仰いで天に愧じず(あおいでてんにはじず) |
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意味 | 心にも行いにも、やましいところが全くないこと。 |
使い方 | 心も行いにもやましさがなければ、堂々としていることができる。 |
英文訳 | There is nothing wrong with my mind and action.
(心や行動にやましいところがない。) It means that you will not be ashamed of God. (それは天に恥じることがないということ。) |
類義語 | 俯仰天地に愧じず |
もくじ
●天に仰いで愧じす
01:「意味」自分自身の心にも行いにも、やましいところが全くない。
02:「例文」他人の評価ではなく自分自身をかえりみる。
03:「使い方」自分自身をかえりみて、恥じない自分でいる。
天に仰いで愧じす
「愧じる」とは、自分自身の見苦しいところを、自分以外の他に対して恥ずかしいと思うことである。
01:「意味」自分自身の心にも行いにも、やましいところが全くない。
自分自身をかえりみたとき、その心や行動にやましいところがなければ、他に対して恥ずかしいと思うことや後ろめたさは生まれません。「天」とは神や仏を表す象徴として扱われている言葉であり、やましさがなければ、神や仏に対して後ろめることなく堂々としていることができる、という事を表しています。
02:「例文」他人の評価ではなく自分自身をかえりみる。
周りの人が、自分の噂話や陰口を言っているように感じてしまうという体験は、ほとんどの人に経験があるでしょう。しかし自分自身をかえりみたとき、その心や行動に何一つやましいところがなければ、噂話や陰口の対象となる事柄は自分自身にはなく、堂々としていることができるはずです。自分しか知らないことがたとえ神様に知られていたとしても、そこにやましさはないと言い切ることができれば、何も他に愧じることはありません。
仰いで天に愧じず。自分にやましいことがないのなら、何を言われようと堂々としていればよいのです。
03:「使い方」自分自身をかえりみて、恥じない自分でいる。
A: Bさんはとても堂々としていて、自分に自信があるようにみえます
B: そうですね。
A: どうしてそのようにいられるのですか。
B: 他に対して悪いことや、やましい恥ずべきことをしているわけではありませんので、他人からの評価はあまり気にしていないのです。なので、堂々としているように見えるのだと思います。
A: なるほど、まさに「仰いで天に愧じす」ですね。
「仰いで天に愧じす」まとめ
いかがでしたでしょうか。
・自分自身の心にも行いにも、やましいところが全くないこと。
・自分自身をかえりみて、やましいところが一点もなければ、天に対して何も恥ずべきことがないということ。
自分にやましいことがあるかどうか、知っているのは自分自身と神様だけです。何もないのならば、他人からの評価を気にしたり悩んだりせず、堂々としていることができるのではないでしょうか。罰が当たることを恐れることもありません。
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